現実世界を学ぶ
12星座では、牡羊座で命を授かり、牡牛座で自分の存在を実感し、双子座でこの世界を知覚、蟹座で他者と一体化して、獅子座で自分の個性を確立した後にやってくるのが乙女座です。
一人の人間としてこの世で生きていく前に、学校へ入って具体的な知恵を学んでいく段階だといえるでしょう。
この世界の大まかな情報は双子座の段階で得ていますから、乙女座ではさらに細分化して解析を進めていきます。
乙女座では学ぶことそのものを楽しむのではなく、学んだことをどう現実的に使う事ができるのか?ということが重要になります。
現実社会で生きていくためには、よく観察して、善悪や価値を見極めていくことが必要になるでしょう。
また、たとえ言語が違ってもだれもが理解しやすいように数値化することなども行われます。
人間社会を厳しい目で見つめ正確に学びとっていくことが、乙女座が向かう方向性のひとつといえます。
貢献できることを探す
乙女座の段階は、社会に出て一人前の人間として生きていくために入る高等学校もしくは専門学校のようなものかもしれません。
世の中を精査し、自分にできることは何なのか?ということを考えながら、社会での役割を探していくのがこの段階だといえるでしょう。
獅子座で個人としての可能性を最大限に拡大した後に、乙女座では冷静になって等身大の自分の能力を査定します。
批判的だといわれる乙女座ですが、じつはまず先に、妥協なく自分の能力を推し量ることを行っています。
本当の自分の能力を知っていなければ、社会に貢献するための有意義な活動はできないからです。
ボランティア精神がとくに強いわけではありませんが、専門性を磨き、具体的に社会に貢献したいと感じているといえます。
これは一生を通じた乙女座の生き方の軸になるものです。
間接的な活動は社会貢献に見えないかもしれませんが、社会の歯車となり力強く動かしてくれているのは、実は乙女座のような人達なのかもしれません。
具体的に役に立つ
乙女座にとって、具体的にだれかの役に立つということと、自分の能力を最大限に生かすということはほとんど同じ意味だと言っても過言ではありません。
なぜなら、それこそが乙女座が目指す人生の最終目標でもあるからです。
ただ表面的に仕事をこなすのではなく、持てる能力を具体的に発揮することができたならそれほど充実感を感じることはないでしょう。
乙女座にとって能力を認められるということは、現実社会で生きる意義と自分の存在をも受け入れられたということですから最大の賛辞に等しいのです。
人の役に立ち結果的に喜んでもらえたら…と願うことは、社会に対するサービス精神の表れといえるかもしれません。